SIMOSE

広島県大竹市、対岸に宮島をのぞむ海辺の一角に、美術館、ヴィラ、レストランが一体となった施設「SIMOSE」が誕生しました。原デザイン研究所は施設全体のコンセプト構築にはじまり、VI 、グラフィック、施設備品、レストランメニュー、Web サイトなどブランドのアイデンティティを形づくるツールを一貫して担当しました。施設の建築はすべて坂茂氏が設計しています。

VI/メインヴィジュアル

美術館、ヴィラ、レストランの複合施設であるSIMOSEにおいて、施設ごとに異なるロゴタイプとすることで、各施設の差別化を図りつつ、全体としては一貫したコミュニケーションが形成されるようVIを設計しています。

アプリケーションツール

各施設のアプリケーションツールには、美術館の可動展示室を表象した動的な四角形を配することで、異なる媒体でも一貫した展開を実現しています。

サイン計画

黒い円形の面から細く長い脚がのびた通称「アントサイン」は、まるで自然の一部のように景観にほどよく溶け込みながら、円形の面の階層によって情報を明快に整理します。複合施設であるSIMOSE を一貫性を持って誘導・案内するサインシステムです。

オリジナルグッズ開発

施設の魅力を多様な角度から抽出し、グッズに仕立てました。エミール・ガレのガラス技法を再現した独自のオブジェ「ガレのかけら」や施設周辺の水辺と森の風景に着想したクレヨン、建材である紙管の輪切りなど、SIMOSE を訪れた後の日常を彩るアイテム群です。

Credits

AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Hana Yazaki, Megumi Ohno, Weizheng Liu,Tomomi Kitamura, Asaki Hoshino, Dai Yongqiang, Wataru Sato
C: Karen Asai
Web: Xin Zhong, Hiroshi Hosokawa
Ph: Takashi Sekiguchi*
Pr: Yoshifumi Nabeta, Jieun Kim
* 社外