DESIGNING DESIGN

ラーズミュラー・パブリッシャーズは、知的な編集で世界のデザイナーや建築家に知られた版元である。オーナーでありデザイナーでもあるラーズ・ミュラーは、この本の制作にあたり原研哉にこう助言した。「作品集という発想は10年前に終わっている。デザインの本を出すならあなたは著者になるべきだ」。当初構想していたのは現在よりも大きな版型であったが、この一言で方針が変わり、版型が定まった。これは、作品集ではないデザイナーの本である。